本剤は「四段階注射法」という特殊な手法で投与されます。 この治療法は高度な技術を要するため、現在では「当手技に関する講習会を受けた専門医の登録施設」においてのみ治療が実施されています。 また、患者さんの状態によっては本剤が使用できない場合がございます。受診される際には先生によくご相談ください。
本剤を投与する前に肛門周囲への麻酔か、下半身だけに効く麻酔を行い、肛門周囲の筋肉を緩めて注射しやすくします。麻酔法については先生にご確認ください。
本剤を、ひとつの痔核に対して4か所に分割して投与します。複数の痔核がある場合には、それぞれに投与されます。
投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にします。
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。 脱出の程度も軽くなります。
投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して脱出がみられなくなります。